労働判例〜賃金や賞与、退職金

賃金債権に対する相殺・賃金債権放棄

ここでは賃金債権に対する相殺や、賃金債権に対する放棄に関する判例を考え方を含めて紹介しています。
その内容としては、賃金債権に対する相殺や自由意志に基づく退職金債権の放棄、自由意志に基づく賃金債権の相殺などがあります。

賃金債権に対する相殺・賃金債権放棄

労働基準法24条1項は、賃金債権に対する相殺を許さない趣旨を包含しているのか?

労働基準法24条1項が、賃金の全額直接払いを規定しているのは、労働者の生活を支える重要な財源を確実に労働者に受領させる趣旨であり、相殺を許さないとの趣旨を包含するものとされた事例(昭和36.5.31 最高裁大法廷判決 日本K経済会事件)判決の要点労基法24条1項の趣旨と賃金債権に対する相殺の可否1....

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自由な意思に基づくことが明確であれば、退職金債権の放棄は有効と解されるのか?

責任者の地位にあって競業会社への移籍が判明し、在職中の経費疑惑に係る損害の填補の趣旨で、退職金の放棄を示す書面に署名した事実関係において、退職金放棄の意思表示は有効とされた事例(昭和48.1.19 最高裁第二小法廷判決 S・S・M上告事件)判決の要点労働基準法24条1項本文の趣旨と退職金放棄の意思表...

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賃金債権の相殺は、労働者の自由な意思に基づく場合であっても許されないのか?

労働基準法24条1項本文は、賃金債権の相殺を禁止する趣旨を包含するが、労働者が自由意思に基づき同意した場合(合理的理由が客観的に存在することを要する)は、相殺も許されるとされた事例(平成2.11.26 最高裁第二小法廷判決 N製鋼上告事件)判決の要点労働基準法24条1項の趣旨と相殺が許される場合労働...

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賃金債権の相殺・相殺予約に関する労働者の同意は、どの程度の明確さを必要とするのか...

大型免許取得後3年間の勤務を約して供与された免許取得費用と、賃金・退職金との相殺及び相殺予約が認められるための同意は、自由意思に基づくことが一義的に明確であることを要するとされた事例(平成12.4.14 東京地裁判決 D実業事件)判決の要点被告会社主張の相殺予約の合意の存否被告会社は、社用業務資格取...

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