労働判例〜賃金や賞与、退職金

賞与の請求権の成否

ここでは賞与の請求権の成否に関する判例を紹介しています。
その内容としては、賞与は会社の裁量によって支給されており支給決定がない場合の賞与請求権や労使合意に基づく賞与の支給実績がある場合の実績を根拠とした賞与請求権などです。

賞与の請求権の成否

賞与が会社の裁量により支給されている場合に、会社の支給決定がないときは、賞与請求...

「会社業績を勘案し、その都度決定する」旨定められている賞与については、業績不調時において、会社が支給決定・査定を行わない以上、賞与請求権は発生しないとされた事例(平成2.9.17 東京地裁判決 SC事件)判決の要点支給決定・査定が行われない場合の賞与請求権の存否原告本人尋問の結果によれば、昭和63年...

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就業規則に賞与額・率が定められていない場合には、賞与請求権はないのか?

就業規則等に賞与の具体的な支給額や算出基準が定められていない場合は、労使双方の合意によって賞与請求権が生ずるとされた事例(平成6.11.15 東京地裁判決 K釦製作所事件)判決の要点合意による具体的賞与請求権の発生の有無1.賞与は、労働基準法11条所定の労働の対価としての広義の賃金に該当するものであ...

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就業規則に賞与額・率が定められていない場合には、賞与請求権はないのか?

就業規則等に「賞与を支給する」旨の抽象的な規定が存するのみでは、労使間に支給額・率等の合意がない限り、賞与の支払を請求することはできないとされた事例(昭和63.6.27 山形地裁酒田支部判決 S会K病院事件)判決の要点就業規則の抽象的な定めと賞与請求権の発生の有無就業規則や労働協約あるいは個々の労働...

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労使合意に基づく賞与の支給実績がある場合、実績を根拠に賞与請求権が認められるのか...

一時金の金額は労使協議の上決定する旨の合意に基づき、2年間賞与が支給され、3年目に会社が協議を拒否している場合に、過去の支給実績に基づく請求権が認められた事例(平成6.2.18 浦和地裁判決 Aタクシー事件)判決の要点協定に基づき労使協議により支給額等が決定される賞与の権利性1.被告会社と組合との間...

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労使交渉が未妥結の場合でも、会社の回答額で仮払いされた事例があるのか?

労使交渉が妥結に至らなくても、直近の会社回答額で支払う旨の仮払い慣行が成立していたとして、会社の支払義務を認めた事例(平成7.3.20 大阪地裁決定 T電気事件)判決の要点労使交渉未妥結時における仮払慣行の成立・・・支払義務の認定1.労使の慣行が、法規範として効力を有するためには、単に反復継続しただ...

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会社による賞与の査定が行われない場合でも、賞与請求権は認められるのか?

査定により金額が確定する場合において、会社側が査定をしない以上賞与請求権は発生しないが、正当な事由のない査定不実施は、期待権の侵害として損害賠償が認められた事例(平成10.12.10 東京高裁判決 T会S病院控訴事件)判決の要点査定により確定する賞与額の査定不実施と賞与請求権の発生被告病院では、従前...

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